ご挨拶
理事長ご挨拶
「救急から在宅まで」 小川繁晴
理事長 小川繁晴

十善会病院の歴史は、1875年(明治8年)6月に、福岡柳川藩の御典医だった高木文章が「十善寺病院」を長崎村十善寺郷(現長崎市中新町)に開設した時点にさかのぼります。

日本初の洋式病院「小島療養所」はオランダ商館医師シーボルトらによって1861年に開設されました。それに遅れることわずか14年でその地に近接して開設された「十善寺病院」を前身として、当院の光輝ある歴史が始まったわけです。

その後、いくつかの曲折を経て、1958年(昭和33年)5月に社会福祉法人に改組され、「社会福祉法人十善会 十善会病院」となり、現在に至っています。

この長い歴史の全ての時期において、当院は地域医療の中核的な役割を担い続けているものと自負しています。

特に、長崎に原爆が投下された際は、大学病院が壊滅したため急遽設置された新興善特設救護病院が閉鎖された後も、数ヶ月に亘り多くの被爆者を収容し、近隣の医師たちの協力を得ながら、その診療に絶大な貢献があったことは現在までも語り継がれているところであります。

十善会の理念は「救急から在宅まで」であります。十善会は、病院を中心とした組織でありますが、疾病予防・健康増進部門として健診センター、在宅生活支援部門として在宅総合支援センターを併せて運営しています。

救急医療を中心にした一般病床の運用にあたり、入院当初から退院までの全過程において、患者様の在宅におけるQOL(生活の質)を念頭に置いて対処することを心がけています。

また、社会福祉法人としての使命である、生活困窮者の医療を受ける機会の確保、安全で安心な質の高い無料・低額診療の提供などの援助に心を配ることは当然であります。

このような先人たちの献身的な業績に対して、2008年に厚労省より「救急医療功労者厚生労働大臣表彰」を受けていますが、民間病院がこの賞の栄誉に浴することは稀なこととされています。

また2009年には長崎県より「地域脳卒中センター」の指定を受け、長崎市の脳卒中医療において中心的な役割を果たし続けています。

これからも「救急から在宅まで」の理念のもと、地域住民の保健、医療、福祉の向上に寄与することで、当院が持つ歴史的使命を果たすべく、全職員が一丸となって努力いたしてまいります。

社会福祉法人 十善会         
理事長 小川 繁晴